心気症の症状のこと

29.August.2018

心気症の原因と克服の仕方 不安とストレスへの対処法、無意識からの解決で悪循環が断ち切られます

心気症は不安が引き起こします
不安が不安を呼び、心気症から抜け出せなくなります
不安はストレスも運んできます
ストレスは体を害します

自律神経の働きも悪くなるでしょう
もしかしたら自律神経失調症かもしれない
更年期の方は更年期障害の症状がひどくなるかもしれない
頭痛や目眩や耳鳴りやひどい肩こりなど、苦痛を感じる疾患もあらわれるかもしれない


すべてはストレスです
ストレスをもたらした不安への対処法をどうにかしないと、心気症の克服は難しいです
逆に申せば、不安へのいなし方が身につけば、ストレスも半減するでしょう


今の心気症の段階で、不安をゼロにすることはできません
不安は人間にとって必要な感情です
あった当たり前の感情を無くすことはできません
だから、不安がある前提で生きる覚悟が必要です
そして、不安を飼いならすことができたら、心気症も器質的疾患も改善に向かいます

不安への対処法について、私が学んだ方法を紹介します





病気への不安のあまり、心気症で必要以上にストレスを感じることは、エネルギーの浪費になります
しかも、無意識的に常に不安を感じるようになったら、気分転換ができなくなります
さらに神経質になり、苦痛はとどまることを知りません
そして、本当の病気になってしまいかねません


症状を気にしなくなることは一番ですが、心気症の殆どが無意識から発症している状態です
だから、どんな医師やカウンセラーのアドバイスも効果なしなのです


場合によっては、心理療法、精神療法をおすすめします
あんまり抗不安剤だけに頼るのはおすすめしません
不安や心配があるから常に服用していたのでは、体が持たなくなります
体も薬効に慣れてくるため、効果も薄くなっていきます

それに抗不安剤や抗うつ剤では悪循環を断ち切れません
気にする→不安になる→ストレスになる→症状を気にする→不安になる→ストレス・・・
この悪いサイクルを断ち切るのは、無意識レベルからの解決です


不安を引き起こす無意識が改善の重要ポイントです
自己コントロールができないのが無意識ですから、無意識から解決するためには、代替療法たる心理療法がおすすめです

催眠療法やヒプノセラピーを行っている所が良いでしょう
無意識から解決する施術を行う代替療法です
しかし、前世を扱うようなところには行かないで下さい
能力が高い催眠療法士にしてください


非常に不快催眠状態に入ると、無意識のストレスが自浄されていきます
非常にくつろいで、これまでにないリラックス感に浸れるので、悩んでいない自分がいるはずです
催眠状態から覚めると、また不安や心配が出てきますが、この時心気症への心配が一度リセットされます


無意識からも不安の種が少しずつ消えていくため、無意識的な不安感が静まっていきます
そして、『不安への対処法』を自分でも確立させて下さい
不安の尽きない悪循環を断ち切ることができるようになっていくはずです


そうしたらストレスが少なくなり、今よりもずっと生きやすくなるでしょう
気持ちにも余裕が出ます!
初めて安心感を実感できるようになったら、自律神経も整ってきます
自律神経が絡む器質的疾患にも効果が出るでしょう


不安とストレス、これへの根本的対処と思考の対処法(受け流し方、いなし方)を獲得すれば、心気症を克服できる道を歩めるようになるはずです!

病院でも代替医療として心理療法、精神療法、催眠療法を行っているところもあります
もし能力のある医師やセラピストが近くに見つからない場合は、私のおすすめの先生がこちら (自律神経失調症克服セラピーはこちら




sunshinering at 22:01|PermalinkComments(0)

7.Juni.2018

私は病気じゃないか? 心気症であることを自覚することが心気症克服の第一歩

心気症の克服するには、まず自分が心気症である、疾病恐怖症であることを自覚しなければなりません
自覚がない人は、いつまでも病気に怯え、検査をどんなにしつくしてもまだ不安でたまらない時間を過ごすことになります
自覚すること、そして心気症であることを受け入れることから克服の第一歩が始まると言っても過言ではありません

心気症に似たような症状に心身症があります
心気症は実際に病気ではないのに、病気ではないか? と不安に怯える症状です
心身症は、ストレスが長期間過度に身体に負荷をかける事で、実際に症状が現れることを言います
つまり、心気症を長引かせると、心気症そのものがストレスフルなものですので、心身症になってしまう恐れもあります

ただし心身症だろうが、死ぬわけではありません
心気症、疾病恐怖症的な性質から抜け出すことで、ストレスが軽減され、器質的疾患も良くなっていくはずです
騒がないこと、それが一番です

ストレスは外部からのものですが、ストレスを何倍にも感じてしまうのは、自分自身の責任です
ストレスを課題に被ってしまう原因は外部にあるのかもしれませんが、そうなってしまった自分と向き合い、受け入れることも必要でしょう

病気ではないかという不安に囚われ続けてしまうことは、大きなタイムロスになります
心気症じゃない人は、健康のことを考えずに、ストレスも感じず快適に生きているのに、心気症で身体に対して敏感で健康的になろうと努力した人ほど、ストレスフルで心身のバランスを崩していくことを考えたら、囚われた思いから脱却しなくてはいけません

それに心気症の人は病気ではないとはいえ、肩こり、頭痛、めまい、不眠状態といった『症状』は出るため、メンタル以外でも身体的にきつい毎日が続いてしまいます
それがストレスで、しまいにはうつ病へと発展していったら、人生が生き地獄になってしまいかねません


まずは心気症じゃないか? という人は、自分の声質を知ることです
生真面目で、神経質で、プライドが高く、ストレスの抑圧のはけ口がない人ほどかかりやすいです
ちょっとしたマイナスへの変化を繊細な神経で敏感に感じ取ってしまい、身体症状への囚われが発生すると心気症へとなっていきます

しかし、自分のことを心気症であることを受け入れることは大変困難です
私の患者さんも最後まで受け入れなかった人もいます
病気であったほうが、逆に安心するという心理が働くのか、強い拒否反応を示すのです。


もしも心気症の疑いがある人が身近にいたら、否定することはしないでください
ちゃんと話を聞いてあげる事が大事です
その人の気持ち(不安)を受け入れてください
真っ向から否定すると本人は一層不安がまして、心気症が悪化してしまいます


もし仮に心気症ではなく、器質的疾患が見つかっても、人生終わったと諦めないでください
なんでも捉え方一つで、人生を幸せに生きられるかどうかが決まります
たとえ病気だったとしても、ガンだったとしてもです

ストレス、これが一番病魔を引き寄せてしまいます
ストレスを感じるかどうかは、その人の捉え方、受け止め方、受け入れる器量によって決まります
悩みや病気を受け入れること、それが一番心穏やかに生きられるコツです


僕も受け入れることができるようになってから、自分の症状への執着と囚われがみるみる減っていきました
受け入れるって大変ですが、それしか道はありません




sunshinering at 21:00|PermalinkComments(0)

19.Mai.2018

心気症克服のために 心気症を患った医師から見た心気症対策

心気症とは何か?
心気症とは『自分は重い病気にかかっているんじゃないか』と必要以上に不安と恐怖に怯えてしまう症状のことをいいます
ちょっとした身体の異変を敏感に、病的に察知して、それがストレスになり常に病気の不安に怯えて生きてしまいます

そして、ネットをたくさん検索し同じ症例の人がいないかと時間を費やしたり、ドクターショッピングをしたり、いろいろな検査を受けても異常はないことにも怯えてしまいます
どんなに医師に『異常はありません、安心して下さい』と言われてもスッキリせず、ヤブ医者だと思って、次の病院に変えます

病気不安症とも言われていて、メンタル面に原因があります
だからいくら病院を変えても難しいですし、自分がまずは心気症かも? 疾病恐怖症、病気不安症なのかも?と気づくことが大事です



重い病気じゃないか? まだ発見されていないだけで着々と病気が進行しているんじゃないか?

ちょっとした誰もが起こる身体の異変(めまい、吐き気、頭痛、体のこり、息苦しさ、咳、むかつき、気だるさなど)を拡大解釈してしまって、命に関わる病気であることを疑う

ネットやテレビで他の人の症例を見ると、自分に適用してしまいすぐに不安になってしまう
安心して情報を集めることでストレスがひどくなる悪循環
常に健康のことを意識し、病的に健康を害することに恐怖を覚える

健康オタクになり、体位にいいことを必要以上にやってしまう
しかしストレスがあるため、行動した割には健康になっておらず、そこからさらに心気症の罠に陥っていく

常に医師や周りの人、家族や友人に大丈夫かどうか確認を求める
大丈夫と言われても決して安心できない
気休めとしか思えない
どこまでいっても安心がないから、不安を何はなくても自分で引き寄せてしまう
まして、ちょっと体に不調を感じると(メンタルが不調なのだから当然身体に悪影響が出る)、自分の不安は本当なのだと信じてしまい、不安と恐怖のオンパレードから脱出できない
仮にめまいが取り越し苦労だったとしても、今度は胃のむかつきに執着をして、病的に自分のあら捜しをする
だから一つの安心が永続的な安心につながることはなく、別の不安を探し始める脳の構図がある
それはもう無意識的な条件反射で、理性的に冷静に心気症を捉えようとしても不安が勝ってしまう


僕の心気症(病気不安症)の経験から、安心しようと頑張ることで不安を増幅させている事に気づいたほうがいいと思います
自分は病気か健康かばかりにとらわれて、安心を得ようとする行動、不安を打ち消そうとする行動が、逆に自分の首を絞めていることに気づくべきです

そこには覚悟と割り切りが必要になります
不安を消そうともがく行動は、あらゆる不安を引き寄せてしまいます

常に割り切りと覚悟を身につけるために行動して下さい
不安があってもいい、仮に病気があってもいい、検査結果に異常がなく気持ち悪くても、不安のまま生きてやるという気持ちを持つように、そちらで努力して下さい

はっきりいいまして、心気症の人の行動は心気症を悪化することしかできていません

自分の身体の異変ばかりに執着してしまうのは、それだけ費やしてしまう時間があるからです
何かに取り組む時間を徹底的に増やして下さい。
建設的なこと、趣味や楽しめること、感動できることなどにそのエネルギーを振り分けて下さい
決して自分の身体の異変が解決してからやろうと思わないで下さい
それが最大の癌です
がん細胞以上に怖い思考です


あとは心気症や病気不安症を解決できる専門家に相談することです
メンタルの不調から発していることがわかっている人なら、そこから根本的に解決してみて下さい
まだまだ心気症や病気不安症は世の中に認知されていませんし、医師も知識や経験が乏しい分野です
そして、世の中全体、そしてテレビや雑誌は徹底的に健康ブームです
そちらが儲かるからだしそれだけニーズがあるわけなんですが、それらの情報に惑わされないで下さい

病気の情報は不安を煽ります
それは心気症の人にとって一番やばいことです
セカンドオピニオンで異常なしだったら、それでもう割り切って、建設的なことをガンガン行動してみて下さい

もし不安を生じるさせる種が自分の心の中(無意識)にあるのならば、僕がやったように根本的な解決方法で、不安の種を取り除いて下さい
必ずあなただけの心気症になるべきルーツが無意識に構築されてしまっています

僕の心気症や自律神経失調症の克服のブログ記事はこちら


sunshinering at 13:27|PermalinkComments(0)

29.Juni.2017

心気症克服には潜在意識から変わるしか方法はなし 内科医の心気症ブログ

心気症については前にブログで書きました
心気症の恐怖 不安と健康と病気を考える
(こちらもお読み下さい)

心気症で悩まれている方はとんでもない数に上ると僕は実感しています
僕の病院に来る方もそうですし、こうやって自律神経健康ブログを更新して、
多くの反響があります
やはり誰もが病気と健康のことについて深く考え、悩んでいるんですね

心気症の方は周りの人が『心配のしすぎ!!』と呆れても、自分を責めないで下さい
誰だって病気になったらどうしようとか、健康で生きられないことの恐怖感をもってますから
僕も絶対に患者さんに「気のしすぎ」とは言わないようにしています

僕も気持ちがよくわかりますから
自律神経失調症で身も心もボッロボロの時に、おそらく心気症を発症していたと思います
現実に自律神経がおかしくて不定愁訴として苦しんでいたわけですけど、
実態の疾患以上に、病気について不安に感じていましたから
医学を勉強してきた者として恥ずかしい限りですが、
いくら医学知識が身についても、メンタルヘルスは別の問題です

体調が悪い時は悪いことしか考えられないものです
精神的にも器質的にもコンディションが崩れている時に、健康な自分を想像してルンルン気分にいられるわけがありません!!!


医師は精神科医も心療内科医も内科医もそうなんですが、
ストレスや過度の不安が本物の病気を生み出すことは意見が一致していると思います
心気症の人の一番怖いところはストレスが行き過ぎてしまうところです

ストレスが胃に穴を開けたり、老化を早めたり、円形脱毛症になる話はよく聞きますよね
ストレスで何か器質的疾患として症状が現れたら、心配が現実化してしまうんです
こうなると次の検査で器質的疾患がないという結果が出ても「誤診かもしれない」と思います
検査で白となっても、それがストレスになってしまうんですね

だから、心気症になってしまった人は検査が白でも黒でも陰性でも陽性でも、
ずっと何年も心配し続けてしまいます
これはノイローゼ(神経症)の一種と言っていいと思います


極度の心配性をどうやって克服していくべきかが次の話です
人それぞれ歩んできた人生があります
その中で身内の人に大きな病気をしたとか、ある病気になりやすい家系だとか
誰かを病気でなくしたというトラウマを背負っている人が心気症になりやすいです
それとは別に、防衛本能が自分の肉体面で強い人がなります

いずれにしましても
その人の意識のもっと深いレベルの潜在意識で病気への心配が刻み込まれてしまっています
潜在意識が病気への恐怖を持ってしまっている以上、
本人がいくら『心配ない、病気じゃない』と自分に言い聞かせても、
潜在意識がそう思ってしまっているため、いい風に思い込めないわけです

まして、僕のような医師が「心配しすぎですよ、異常ありません」と説明しても、ちょっと安心するかもしれませんが、すぐに潜在意識が『やっぱり病気かもしれない』と心配になるわけです
安心はいつまで持ちません
自分で病気への心配を見つけようとしてしまいます
これはすべて潜在意識からの指令です
僕たちは潜在意識によって支配されていると言っていいでしょう

だから、潜在意識から変えない限り心気症は治らないというのが私の結論です
心気症になる潜在意識の原因が解消されない限り、いつまでも心配し続けることになり、
ストレスばかりになり体調までおかしくなります
まず真っ先に自律神経のバランスが崩れます
自律神経の働きが異常になると、明らかに息苦しさや動悸の激しさやめまいや吐き気やいらいらや落ち込みがひどくなっていきます

こうなると心気症がもっと悪化します
『病気かもしれない』心配が現実化してしまったわけで、
この時の強い不安が自分の潜在意識に
ますます心気症や病気のトラウマを刻みつけてしまうからです
これはどこかで負のサイクル断ち切らないといけません

心気症治療で抗不安薬を出されたり、SSRI,SNRIが出されたりします
僕はこれらの向精神薬では心気症を根本から治すことができないと思っています
これらの薬は脳内の神経伝達物質をコントロールを無理やりする薬です
そして副作用も残念ながらついて回ります(理想的な薬はありません)

潜在意識の病巣やトラウマまで治すことができないのです
トラウマは記憶と感情です
記憶と感情を薬で消せますか?
もし消すことができたら、とんでもない副作用が発症します
それはもはや薬ではなく毒薬です!

都合の悪い記憶と感情を僕たちは潜在意識の深いところに抑圧して生きています
抑圧しても潜在意識には残っているものだから、心配や不安が出てきてしまうわけです
この記憶と感情を解放させてやらないと心気症は良くなりません
心はとても厄介ですよね

潜在意識からトラウマや心配、不安を取り除くことを僕は経験しています
そして成功することができました
それについては長くなってしまったので、こちらの記事を読んで下さい

僕の心気症、自律神経失調症、アダルトチルドレンが克服できた話



sunshinering at 21:12|PermalinkComments(0)

8.Juli.2016

心気症の恐怖 不安と健康と病気を考える

『病は気から』
これは完全にその通り
ブログにこれまで書いてきたように
不安やストレスは心のバランスを乱すだけでなく本当に病気にしてしまいます

機能的疾患が生じたり自律神経のバランスがストレスで乱れるだけでも
『生活の質』が低下していきます
実際に病気になったり器質的疾患になったりしたら
普通に生きるさえ難しくなります

体調を崩すと精神面も崩れる
いいことは一つもありません

内科医としてこんなことを言うのは何ですが…
ちなみに病気になってしまったら受け入れるしかありません
悩んでも始まりません
厳しいことを言うようですが悪循環を断ち切るのは割り切る力だけです
起きてしまったことをずっと悩むのは愚の骨頂です
落ち込んでもいいしショックを受けてもいい
未来に絶望してもいいけれどどこかで立ち上がらなければいけません

それが病気に打ち勝つ最大の方法です
もちろん治療は最善の方法でやるべき
しかし最初に精神的に乗り越えなければ打ち勝てなくなります

 

病気に対して過度に不安を感じつづけることはいけない
健康に気を使うことはぜひやってほしいです
でも『心気症』になるぐらいの病気への不安は逆効果です

僕のところにも『心気症』としか考えられない患者さんが来ます
『心気症』とは自らの身体の異変や症状に対して誤った解釈をしてしまい
病気にかかってしまっていると思いこんでしまうメンタル面の症状です
実際病気じゃないのに病気かもしれないと思いこむ不安の力は
僕らが説得して打ち消せるものじゃないです

不安障害の一種ですが心気症でいることが一番の病気になる近道だということを言っても
本人は納得しないんですね
いやいや本人も実は「気にすることはない」とよく知ってます
だけど不安が消えない
だから過大なストレスです
そのストレスが自律神経の働きを乱していく

内蔵にもストレスは負担をかけ
例えば胃潰瘍になってしまうと心気症ではなく「やっぱり病気やったんか!」となる
今まで気のせいだと思いたかったけれど
今度は実際になってしまったから自分の身体はやばいという不安がもっと強まる

『病は気から』が本物になってしまうわけです


心気症は認知の歪みから生じます
しかし不安という感情は
自分が歪んだ認知を持っているとわかったからと言ってなかなか消えてくれない
なぜなら人は生きていれば病気になるものだから
本人が病気になった時「不安はやっぱり当たるんだ」という変な成功体験と確信が生じちゃうからです

第三者が「心気症です」と言っても
本人からしたら的外れな指摘にしか思えないわけです
もしかしたら?という確立が1%でもある限り病気の不安は続いていきます

また例えば「私は胃に重大な疾患があるんじゃないかしら」という不安があるとしましょうか
もちろんそれは心気症のなせる思い込み

しかし常にお腹のことばかり意識し続けます
それも病的な意識を使って…
神経が過敏になりお腹のことしか考えられない
お腹がゴロッと鳴っただけで不安に感じてしまう

そんなことが続いていたらストレスで胃に負担が来ます
「やっぱり」という不安が大きくなりストレスも比例してひどくなる
ますます胃も負担が来る

そして胃潰瘍に実際になっていく
で病院に行く
病名を告げられる
疑惑が確信に変わる
まだ他に重大な疾患が隠されていないだろうか?
また不安になる
これを続けていきます…
 

いつも不安で胃がんを疑う
検査で異常がないと診断されても
医師から「安心して下さい、何ともありません」と言われても決して不安は消えない
「気になさらないで下さい、体に毒ですよ」と言われても反発するだけ

心気症の怖いところはそれで不安が収まったとします
それで安心して暮らせるのが普通だけど今度は別の体の異変を探しはじめてしまう
だからずっと病気不安が続いていきます…



僕も自律神経失調症だった者として心気症の方のお気持ちはよくわかります
 内科医のくせに風邪にかかりやすい不届き者でしたが
体調が悪いと器質的疾患があるせいだと不安に思っていたものです
「メンタルもやられているのにその上に病気になったら生きていけない、シャレにならん!」
なんて怯えていた時期があったから


内的なトラウマを無くしストレス源を処理し自律神経失調症が解決してから
そんな病気への不安が無くなりました
だからストレスや不安が健康を害し病気を生み出すことを
身を持って知っているつもりです
だけど今では「病気になってもそれがどうしたんだ、なってみせなよ、さあほら! 早く!」と
強気でいられています
だから本当に風邪すらひかなくなったんです

病気になってもいい覚悟…これは不安とは真逆です
それが身についたことは今後の人生にとって大きなプラスとなりました

どこで身についたかというと脳覚醒プログラムと神経症克服プログラムです
岩波先生の考え方はとても鋭く力強いものが多くてとても参考になりました
病気になっても不安があっても逆転の発想をして
「それがどうしたんだ、なってみせなよ、さあほら!」という考え方を教えてもらいました
無意識に叩き込んでくれました 

不安から逃げるのでもなく消そうとするのでもなく
不安を受け入れる覚悟と逆に立ち向かっていく勇気がすべての不安を無くしていく
この思考は生活の質を保っていく上で絶対に必要なことだと思います

病気への不安は僕らは生きている限り絶対に無くすことができない
だからどう病気への解釈を逆転させどういう態度を示すかが
これから病気に極力ならない一番の方法だと僕は思います

病は気から
絶対的な真実です


※カテゴリ別の目次


内科医の思う病気とストレスのこと

内科医の思う病気・疾患のルーツ分析、整理

内科医の思う自律神経失調症のこと

内科医の思う更年期障害のこと

内科医の思う不定愁訴のこと

内科医の思う疾病恐怖症のこと

内科医の思う岩波神経症克服プログラムのこと

内科医の思ううつ病のこと

内科医の思う心気症のこと

内科医の思う質のいい睡眠と不眠症と健康

内科医の思うトランス呼吸法のこと

内科医の思うく健康と病気と死ぬこと




 
 


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